ワンピースを購入する際に最も悩むのがサイズ選びではないでしょうか。特にオンラインショッピングでは実際に試着ができないため、届いてから思っていたサイズと違う、着丈が合わないといった失敗を経験した方も多いはずです。
ワンピースはトップスとボトムスが一体になったアイテムのため、バストサイズ、ウエストサイズ、着丈など、複数の要素を総合的に判断する必要があります。さらに、素材の伸縮性や体型によっても最適なサイズは変わってくるため、正しい知識を身につけることが重要です。
そこで今回は、ワンピースのサイズ選びで失敗しないための測り方から、ネットショッピングでのコツ、身長別の着用例まで、ワンピースサイズ選びのすべてを詳しくご紹介します。
ワンピースを美しく着こなすには?
ワンピースを美しく着こなすためには、まず自分の体型に合ったサイズを選ぶことが最も重要です。大きすぎるとワンピースに着られている様な印象になり、小さすぎると体のラインが強調されすぎて窮屈な印象を与えてしまいます。
ワンピースの着こなしで重要なポイントは以下の5つです。
- 正確な身体のサイズを把握する
- ワンピースの各部位の測り方を理解する
- 素材の特性を考慮したサイズ選びをする
- 自分の体型に合ったシルエットを選ぶ
- 自分の身長に合った丈感を意識する
正確な身体のサイズを把握する
ワンピース選びの基本となるのが、自分の正確な身体のサイズを知ることです。普段何気なく着ている服のサイズと、実際の身体のサイズは異なる場合があります。
まずはメジャーを使って、以下の部位を正確に測定しましょう。
バストサイズの測り方
バストサイズは、胸の最も高い部分を水平に測ります。正確なサイズを測るためには、適切なブラジャーを着用した状態で測定することが重要です。背筋を伸ばして自然な姿勢で立ち、メジャーを胸の最も高い部分に水平に当てて測ります。
この際、メジャーがねじれていないか、きつく締めすぎていないかを確認しましょう。正確なサイズを知るためには、できれば誰かに測ってもらうのがおすすめです。
ヒップサイズの測り方
ヒップサイズは、お尻の最も出っ張った部分を水平に測ります。足を揃えて自然に立った状態で、メジャーをお尻の最も膨らんだ部分に水平に当てて測定します。
ヒップサイズは、ワンピースのボトム部分のフィット感を左右する重要な数値です。特にタイトなシルエットのワンピースを選ぶ際は、ヒップサイズに適切な余裕があるかを確認することが大切です。
ウエストサイズの測り方
ウエストサイズは、胴体の最も細い部分を測ります。一般的に、肋骨の下端とおへその間の最もくびれている部分がウエストラインです。自然に立った状態で、息を吐いたときのサイズを測るのが基本です。
メジャーは水平に保ち、きつく締めすぎないよう注意しながら測定しましょう。ウエストサイズは、Aラインワンピースやウエストマークのあるデザインを選ぶ際に特に重要な数値となります。
ワンピースの各部位の測り方を理解する
自分の身体のサイズを把握したら、次はワンピースの各部位の測り方を理解しましょう。正しい測定方法を知ることで、オンラインショッピングでも失敗しにくくなります。
着丈の測り方
着丈は、ワンピースの印象を大きく左右する重要な要素です。一般的に、後ろ襟ぐりの中心から裾までの長さを着丈と呼びます。前身頃と後ろ身頃で長さが異なるデザインの場合は、後ろ身頃の長さが着丈として表記されることが多いです。
測定する際は、ワンピースを平らな場所に置き、シワを伸ばした状態で測ります。特に、肩の部分やウエスト部分にシワが寄っていると、正確な寸法が測れないため注意が必要です。
身幅の測り方
身幅は、脇の下から脇の下までの幅を平置きで測った寸法です。ワンピースを平らに置いた状態で、脇の縫い目から脇の縫い目までの距離を測ります。
身幅とバストサイズは異なる測定方法であることを理解しておきましょう。例えば、バストサイズが85cmの方でも、ワンピースの身幅は42〜45cm程度(平置きなので実際の着用時は倍の84〜90cm程度)が適切な場合が多いです。
肩幅と袖丈の測り方
肩幅は、左右の肩の縫い目から縫い目までの距離を測ります。袖丈は、肩の縫い目から袖口までの長さです。これらのサイズも、ワンピースの着用感に大きく影響します。
特に肩幅が合わないと、全体のシルエットが崩れてしまうため、正確な測定が重要です。袖丈は、季節や好みに合わせて選びますが、動きやすさも考慮しましょう。
自分の体型に合ったシルエットを選ぶ
出典元:ameblo.jp
ワンピースを着こなすには、まず自分の体型を正しく把握することが大切です。体型は大きく分けて、ウェーブ、ストレート、ナチュラルの3つのタイプに分類され、それぞれに似合うワンピースのシルエットが異なります。
ストレートタイプの方は、メリハリのあるIラインやシャツワンピースなどのすっきりとしたシルエットが得意。ウェーブタイプの方は、ウエストマークのあるAラインワンピースやフィット&フレアシルエットが似合います。ナチュラルタイプの方は、ゆったりとしたオーバーサイズのワンピースやストレートシルエットが得意です。
2025年のトレンドとしては、自分の体型を活かしつつ、トレンド要素を取り入れたワンピース選びが注目されています。無理に流行を追うのではなく、自分に似合うシルエットをベースに、色味や素材でトレンドを取り入れるのがおすすめです。
自分の身長に合った丈感を意識する
出典元:dressy.tokyo
理想的な着丈を知るためには、まず自分の身長と体型を正確に把握する必要があります。一般的に、膝上5cm程度のミニ丈、膝丈、膝下10cm程度のミモレ丈、ふくらはぎ丈、足首丈(マキシ丈)に分類されます。
画像は身長160cmのイメージ画像ですが、身長150cm以下の方は、膝上〜膝丈程度が最もバランスよく見えることが多く、身長160cm以上の方は、ミモレ丈〜マキシ丈まで幅広い丈感を楽しむことができます。ただし、これはあくまで目安であり、脚の長さや全体のバランスによって個人差があります。
2025年のトレンドとしては、ミディ丈(膝下10〜20cm程度)のワンピースが注目されており、大人の女性らしい上品な印象を与えてくれます。自分に似合う丈感を見つけるには、実際に試着して鏡で全身をチェックするのが一番確実です。
また、お気に入りのワンピースの着丈を把握しておくと、ネットショッピングでも安心して購入することができます。
着丈によるスタイルアップ効果
また、着丈の選び方次第で、スタイルアップ効果を狙うことができます。脚を長く見せたい場合は、ウエストマークのあるワンピースで、スカート部分が始まる位置を高く設定するのがポイントです。
全体のバランスを良く見せるには、黄金比を意識した着丈選びが効果的です。上半身と下半身の比率が3:7または4:6になるような着丈を選ぶと、最もバランスよく見えるとされています。
身長が低めの方は、縦のラインを強調するIラインワンピースや、ウエスト位置の高いハイウエストデザインを選ぶのがおすすめです。逆に、身長が高めの方は、横のラインを意識したAラインワンピースや、ウエストマークでメリハリをつけたデザインがおすすめです。
ネットショッピングで失敗しないコツとは
オンラインでワンピースを購入する際は、実際に試着ができないため、いくつかのポイントを押さえて慎重に選ぶ必要があります。
1.サイズ表記に注意する
出典元:yuwa.kyoto
ワンピースのサイズ表記には、S・M・Lといった表記と、9号・11号・13号や、0・1・2などといった号数表記があります。しかし、ブランドによってサイズ感は大きく異なるため、表記だけでなく実寸サイズを確認することが重要です。
特に海外ブランドの場合、日本のサイズ表記とは大きく異なることがあります。例えば、海外のMサイズが日本のLサイズ相当ということも珍しくありません。購入前には必ず実寸サイズを確認し、自分の身体のサイズと照らし合わせましょう。
また、同じブランド内でも、ワンピースのデザインや素材によってサイズ感が変わることがあります。過去に同じブランドで購入した経験があっても、毎回サイズを確認することをおすすめします。
2.自分のサイズを正確に知る
ネットショッピングで失敗しないためには、前述した様にまず自分の正確なサイズを把握することが最も重要です。バスト、ウエスト、ヒップの各サイズを正確に測定し、記録しておきましょう。
また、過去に購入して気に入っているワンピースがあれば、その実寸サイズも測っておくと参考になります。ブランドや商品によってサイズ感は異なるため、いつもMサイズだからという思い込みは禁物です。
身長や体重だけでなく、肩幅や腕の長さ、胴の長さなど、細かい部分のサイズも把握しておくと、より正確なサイズ選びができます。特に、ワンピースは全身のバランスが重要なアイテムなので、部分的なサイズだけでなく、全体のプロポーションも考慮しましょう。
3.素材の特性を確認する
ワンピースの素材によって、適切なサイズ選びが変わってきます。商品ページで素材の詳細を確認し、ストレッチ性があるかどうか、洗濯で縮む可能性があるかどうかをチェックしましょう。
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は比較的サイズが安定していますが、コットンやウール、リネンなどの天然素材は、洗濯や乾燥後に縮む可能性があります。また、ジャージー素材やニット素材は伸縮性があるため、ジャストサイズでも快適に着用できる例が多いです。
不安な場合は、商品レビューで同じような体型の方の感想を参考にしたり、ブランドのカスタマーサービスに直接問い合わせたりするのも有効です。
4.着用モデルの情報を活用する
多くのオンラインショップでは、着用モデルの身長やサイズ、着用しているサイズが明記されています。自分と近い体型のモデルが着用している写真を参考にすることで、実際の着用感をイメージしやすくなるので確認するのがおすすめです。
例えば、La luneの公式インスタグラムでは、異なる身長や骨格のモデルが同じワンピースを着用した動画を投稿することがあり、身長別の着用感を比較することができます。このような情報は、サイズ選びにとても役立ちます。
また、ブランドによっては、商品ページに身長○○cmのモデルがサイズMを着用、といった詳細な情報が記載されています。この情報と自分の体型を比較することで、より適切なサイズを選ぶことができます。
身長別に同じワンピース着用写真を紹介
同じワンピースでも、着用する人の身長によって印象が大きく変わります。ここからは、実際の着用例を通じて、身長別のワンピースの見え方をご紹介します。
157cm:松川星さん着用例
身長157cmの松川星さんが着用されているLa luneのワンピースです。ミモレ丈のワンピースを、良いバランスで着こなされています。
このサイズ感では、ワンピースの裾がふくらはぎの下程にかかり、上品で女性らしい印象に。小柄な方がロング丈のワンピースを着る際は、ウエストマークのあるデザインを選ぶことで、脚長効果も期待できます。
アクセサリーは小ぶりなものを選び、全体のバランスを崩さないよう配慮されているのもポイント。靴はヒールのあるパンプスを合わせることで、さらにスタイルアップ効果を狙えるのでおすすめです。
160cm:着用例
身長160cmのモデルが、同じワンピースを着用した例です。
160cm前後の身長は、多くのワンピースが想定している標準的な身長であるため、サイズ選びで大きく失敗することは少ない印象です。ただし、ブランドによって着丈以外もサイズ感が異なるため、実寸サイズの確認は必須です。
163cm/155cm:モデル着用例
身長163cmと、155cmのモデルが同じワンピースを着用した写真です。こちらのワンピースは生地の落ち感があり、自然に体型にフィットするワンピースなので、身長差があっても違和感がなく着用できています。
これらの着用例から分かるように、同じワンピースでも骨格や身長によって与える印象は変わります。身長差でミモレ丈や、マキシ丈に見えることもあります。
重要なのは、自分の身長に合った着丈と、全体のバランスを考慮したスタイリングです。無理に流行の着丈を追うのではなく、自分に似合う丈感を見つけることが、ワンピースを美しく着こなすコツです。
La luneでは、このような身長別の着用例を公式インスタグラムで定期的に紹介しています。骨格などもご紹介しているので、購入前にチェックしてみることもおすすめです。実際のモデルが着用している写真は、サイズ選びの貴重な参考資料になります。
まとめ
今回は、ワンピースのサイズ選びで失敗しないための測り方から、ネットショッピングで失敗しないコツ、身長別の着用例まで詳しくご紹介しました。
ワンピースを美しく着こなすためには、正確なサイズの把握、素材の特性の理解、着用モデルの情報を参考にすることが重要です。また、同じワンピースでも身長によって印象が大きく変わるため、自分に似合う着丈を見つけることも大切なポイントです。
特にオンラインショッピングでは、実際に試着ができないからこそ、事前の情報収集と正確なサイズ測定が成功の鍵となります。ご紹介したポイントを参考に、自分にぴったりのワンピースを見つけて、おしゃれを楽しんでくださいね!